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Funkotのフリートラックの紹介(2020)

東京を拠点にFunkotでDJをしている政(まさ)と申します。ちょうど一年前に「Funkotのフリートラックの紹介(2019)」という記事を書きましたので、未読の方は是非ご一読ください。

masamasadj.hatenablog.com

また、Funkot関連の情報(Funkotの入手方法など含む)はティッケー情報さんのサイトにまとめられておりますので、併せてご覧ください。(ページはこちら→ティッケー情報!!

(2021.11.4追記) 記事下部にティッケー情報さんによるFunkot販売サイトまとめのリンクを追加しました。

今回は2020年5月23日現在ダウンロード可能な現地リミキサーのフリートラックを自分がわかる範囲で紹介していきたいと思います。

 

Willy L3 - Perfect 111 Hardmix (Willy L3 Remix)

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現地のトップリミキサーであるWilly L3による、Ed Sheeranの「Perfect」のリミックスです。Willyは最近のFunkotシーンで流行している「Funkot Revolution*1」というムーブメントの火付け役でもあります。このトラックではFunkot Revolutionに見られるような前衛的要素は無いものの、非常に安定感がありハイクオリティな仕上がりとなっています。動画の詳細にダウンロードリンクが書かれています。

 

Willy L3 - Goodlife

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こちらもWilly L3のトラックです。「Perfect」のリミックスもですが、長調ということもあり多幸感溢れる仕上がりになっています。個人的な所感ですが、Funkotのネタとなる楽曲は哀愁(インドネシアでは"Galau"と言うそうです)漂うバラードのような曲が多いため、長調のトラックはあまり多くないように思います。

 

N.S.PUTRA L3 - Kemarin

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インドネシアのポップスバンドSeventeenの代表曲「Kemarin」のN.S.PUTRA L3によるリミックスです。非常に人気のあったバンドですが、2018年末にスンダ海峡津波の被害に遭い、ボーカル以外のメンバーが亡くなりました。追悼の意を込め、現地では津波の直後からたくさんのアーティストがこの曲をカバーしました。Funkotシーンにおいても、たくさんのリミキサーがこの曲をリミックスしています。

 

N.S.PUTRA L3 - Miraie vs Sayang

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こちらもN.S.PUTRAによるトラックです。Kiroroの「未来へ」は日本でも非常に有名な楽曲ですが、インドネシアのアーティストVia Vallenが「Sayang」としてカバーしたこともあって、インドネシアでも非常に人気があります。PUTRAのこのリミックスは、その二つを合体させたものとなっています。余談ですが、Kiroroの「未来へ」は台湾のアーティスト劉若英も「後來」というタイトルでカバーしており、マンダリン(中国語歌謡のFunkot)としてリミックスされることもあります。

 

Joehan Zhang - Takkan Pisah Hardmix

BioGroove™のリミキサーであるJoehanによる、インドネシアポップス「Takkan Pisah」のリミックスです。この曲も人気の曲で、しばしばFunkotにリミックスされます。BioGroove™はミニマルでストイックなHardfunkサウンドに定評があり、この曲でもその特徴がよく表れています。試聴ページの「•••More」>「Download file」でダウンロードできます。
 

Apin17 - Merry Christmas & Happy New Year 2020

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最後は、2018年末の来日公演も記憶に新しいApin17のトラックです。クリスマスソングである「We Wish You a Merry Christmas」と、ニューイヤーソングである「Auld Lang Syne」を合体させた、ダウンビート(途中でテンポが遅くなる)トラックとなっています。この「Auld Lang Syne」は、日本では「蛍の光」というタイトルで主にデパートなどの閉店アナウンスや卒業式の歌として親しまれていますが、海外では主に新年の到来を祝う歌として親しまれています。

 

執筆時点でダウンロード可能であることを確認できたトラックを紹介しました。ただ、今後DL数制限や期限切れ等でアクセスできなくなる可能性もあるので、お早めにダウンロードされることをおすすめします。

また、最近ではL3™をはじめとする現地のDJ/リミキサーたちが、Funkotのトラックやアルバムを直接販売するようになってきています。こうしたFunkotの販売には注文の期限が設けられている場合が多いため、興味のある方は冒頭でも紹介した「ティッケー情報!!」さんや、日本人Funkot DJのSNSアカウントなどをこまめにチェックされると良いかもしれません。

(2021.11.4追記) ティッケー情報さんが現地DJの音源が購入可能なFunkot販売サイトをまとめてくださいました。詳しくはこちら

では今回はこの辺で。また気分が向いたら何か書こうと思います。

*1:詳しくはyuma氏によるこちらの記事をご参照ください:https://note.com/kuchakuchaanime/n/nf7e81d61bf26